リハビリがてら好きな曲紹介②(DIALOGUE+前編)
リハビリ代わりの好きな曲紹介、今回DIALOGUE+編です。「DIALOGUE+ってなんぞや?」という方は以前の記事で軽く説明しているのでそちらをご参考に("かのじょたち"のかくめい! - 音のぼやき)
今回はただ好きな曲を紹介、というのではなくメンバーごとに好きな曲や惹かれた曲を紹介していこうと思います。それにプラスしてDIALOGUE+の総合プロデューサーである田淵智也さんが所属し自分もかれこれ10年近く聴いているバンド、UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン)楽曲で彼女たちに歌ってもらいたいものも挙げていきます。また、今回は歌唱のみにスポットを当てて、ダンスなどは除外していますので予めご了承ください。
なので1人あたり3曲ずつの紹介で長丁場になってしまうので前中後編の3回にわけました。第一弾はゆりにゃ、ゆーな、さっぴの3人です。
紹介の仕方として①DIALOGUE+の好きな曲②歌ってほしいユニゾン曲(MVあり)③歌ってほしいユニゾン曲(MVなし)となります。
ゆりにゃ(内山悠里菜)
①『めっちゃオンリーユー』
DIALOGUE+「めっちゃオンリーユー」 [Official Audio] - YouTube
ゆりにゃの歌声の魅力というと真っ直ぐさや誠実さ、どの歌い方でも特有の柔らかさがあると感じていますが、そんなことよりもまずかわいい! ということでそのかわいさが遺憾無く発揮されているめっちゃオンリーユーを選びました。
「でも君はこんな私の寝癖見て可愛いって言ってくれる可愛い人」「息をしてるだけで尊いスーパーダーリン」とあるように歌詞が甘々ならメンバーの歌唱も甘々。まさにバカップル…もといラブラブなカップルの甘さがくどくなりそうなところを、どことなくレトロさを感じるサウンドが上手くバランスを取っています。歌詞が甘々と言いましたが、なかなかチクチクしたワードチョイスもあり甘さ一辺倒になってないのもいいですよね。
そんなめっちゃオンリーユーのゆりにゃは2回のソロパートでこちらを襲ってきます。1回目は2Bの
女々しいとかふざけた言葉
女の子の事全然理解してないでしょ?
とちょっとむすっとした歌い方(でもかわいい)。でも不機嫌ではなく、かわいげが残るように聴こえるのは、ゆりにゃの声質と歌唱の柔らかさがなせる業だと思います。あと見た目がふわふわした子に「ふざけた」というワードをぶつけるのが好きです。
2回目はラスサビ前の
これはラブストーリー
故にめっちゃオンリーユー
と甘さ全開の歌い方(間違いなくかわいい)。こちらは甘いほうに振り切っているのですが、2Bソロとの対比がきいていてゆりにゃ個人に絞ると新鮮に聴こえ、全体からすると彼女の甘さが曲の盛り上がりとマッチしていて欠かせないものになっています。
他のメンバーの歌い方もDIALOGUE+屈指の恋する女の子なので、ぜひ聴いてみてください。
②『夏影テールライト』
UNISON SQUARE GARDEN「夏影テールライト」MV - YouTube
そんなかわいいゆりにゃにカバーしてもらいたいのは夏影テールライトです。DIALOGUE+のほうではゆりにゃの‘かわいさ’をピックアップしましたが、こちらでは‘真っ直ぐさ’の観点から選びました。
夏影テールライトは疾走感あるサウンドに触れたら壊れそうな繊細さが漂う詞、そこにボーカルの齋藤宏介さんの歌声が加わり夏特有の儚さを感じる名曲です。
歌詞の不器用な誠実さがゆりにゃと合うなぁと。DIALOGUE+にも夏の花火と君と青という夏曲のゆりにゃのソロパートと通ずるものを感じました。そこに歌声のかわいさが乗れば甘酸っぱさが加わって、原曲とはまた違った儚さが出るのでは?と思います。
あとDIALOGUE+メンバーの中で「僕」と歌ってて1番しっくりくるのがゆりにゃなんです。この曲中に‘僕’というのは1回しか出てこないのですが、とても印象的でよりこのフレーズを印象深くできるのは誰か考えた時、ゆりにゃが出てきました。この他にも
目を見てるから今はそらさないで
少しずつ書き足してく物語
はぜひ彼女の歌声で聴いてみたいですね。
③『何かがかわりそう』
もう1曲は5thAL Catcher In The Spyから何かがかわりそうです。これも歌詞がゆりにゃと合いそう、というかリンクする部分が多い気がして選びました。ここで詳しいことは話せませんが去年の春から年末にかけて彼女には大きなことがあり、ライブでのパフォーマンスを1月末からのツアーで久々に見ました。そしてそのツアー千秋楽で「音楽最高!」と言ったこと、以前(たぶんはじめてのかくめい!再の時)「音楽は私にとって苦しいものだったけれど、今は楽しいものだって気づいた」と言っていたことが頭から離れず、彼女が歌うとしたらこの曲は外せないなと。
歌詞はタイトルのかわりそうというところから、「悩みや不安が晴れた、やったぜ!」というものではなく、その中でもがいている最中だと解釈しています。でも前を向いている向こうとしている。ぼくらは素敵だに代表されるように歌詞の想いをまっすぐ伝えれられるゆりにゃなら、そんな歌を誤解なくしっかり届けられると思うんです。
ふいに響く誰かの声
他でもない優しい声でした
「1人だけど 独りじゃない」
鮮やかに 鮮やかに
ここなんか歌ってるゆりにゃを想像しただけで泣きそうになります。
ゆーな(緒方佑奈)
①『トーク!トーク!トーク!』
DIALOGUE+でも随一のハイトーン、そして高音の綺麗さを誇るゆーな。歌声に関して声優界を見てもなかなかいない特徴を持っていますが、それゆえに曲によって扱いが難しいと思います。そんなゆーなはトーク!トーク!トーク!です。
おもちゃ箱をひっくり返したかのようなサウンドに作詞の大胡田なつきさんのクセになる表現がマッチして大好きな1曲です。全体を通して緩急が効いているのは田淵節ですね。そのトーク!トーク!トーク!でのゆーなの魅力はまたまたかわいさです。しかもただかわいいだけでなく、彼女の特徴である綺麗さも維持したままのかわいさ。
今が今なのって今だけなんだから
元々ソロパートが耳に残りやすい方ですが、このパートは‘かわいいゆーな’という新しい切り口で印象に残るのがいいですね。吐息を混ぜて歌うことで彼女らしさも感じやすいですし。
大人びたのはビターなこの味
それでいてラスサビ前のソロリレーでは自分の歌い方をぶつけることで得意分野も補う。こんなんずるいので確信犯だと思います。
この曲は歌単体でもじゅうぶん過ぎるほどいい曲なのですが、ここにダンスが加わるとえらいこっちゃになるので出来ればライブ映像を見てもらいたいです。
②『春が来てぼくら』
UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」MV - YouTube
上記したように歌声の綺麗さが活かされる、かつゆーなの声質と合うものは何か考えた時に真っ先に出てきたのが春が来てぼくらでした。田淵さんお気に入りの1曲ですね。
ゴリゴリのロックなバンドサウンドではなく、ストリングスも入った上質なポップスで「旅立ちの春」にぴったりな歌詞とサウンドになっています。
斎藤さんの歌い方も柔らかく、また高音の綺麗さも目立つのでまさにゆーなにぴったりです。色々な曲が出るたびに引き出しも増えていったゆーなですが、やっぱり強みを存分に出せる曲を歌ってもらいたいと思うのです。
髪型変えて一個パチリ
水たまり踏んで一個パチリ
飛沫が滲んでなんかホロリ
まばたきの数だけ写真になれ
という詩のようなフレーズがハマりますし、最後の
追い風のせいなんだけどさ
ちゃんとこの足が選んだ答えだから、見守ってて
は彼女と彼女たちが進むにつれ大きくなっていくものではないでしょうか。
③『等身大の地球』
上でゆーなの強みを出せるものをと言っておきながらこっちではギャップを聴きたいので、1stAl UNISON SQUARE GARDENから等身大の地球をチョイスしました。
初期のユニゾン楽曲は曲展開が目まぐるしいものは今ほどは少なく、しかし言い換えればシンプルでそれぞれの楽器やボーカルのかっこよさがわかりやすいということでもあります。歌詞もけっこう尖って(わかりにくい?)ますしね。だからこそゆーなが歌うと一種の舞台のようでおもしろうそうだなと感じました。
そう確信したのはうしみつあっパレイドで気取ってかっこよく歌うことが出来ていたからなんです。等身大の地球を選んだのがうしみつを聴くより先でしたが、結果オーライとなりました。
等身大のあたしを愛してよ
ミニチュアなんかじゃなくて
は歌やライブのパフォーマンス以外にもファンを楽しませようとしているゆーなが歌うとぴったり。最後に「踊って」とこちらに言ってくるのも彼女らしいですね。
さっぴ(宮原颯希)
①『恋は世界定理と共に』
DIALOGUE+「恋は世界定理と共に」Music Video - YouTube
芯がありつつも曲によって歌い分けができ、ワンフレーズでもその存在感を刻みつけるさっぴ。絶妙な機微も表せるし、個人的に歌い回しで1番刺さることが多いのもこの方です。彼女に関してはどの曲にしようか候補がたくさんあったのですが、恋は世界定理と共にを選びました。
めっちゃオンリーユーが恋人との甘い日々を描いているのなら、こっちは恋に恋する女の子のドキドキな日々を舞踏会のようや曲調にのせて表現。DIALOGUE+楽曲の中ではお淑やかな印象ですが、ベースラインがしっかりしている上にストリングスやギターが鳴っているのでオケの聞き応えもあります。
まさかの今回の3人全員がかわいい曲セレクトですが、さっぴをこの曲にしたのはただかわいいだけでなく、‘恋する女の子’としての表現が素晴らしいの一言に尽きます。
ほんの少しのズレを感じたとしても
見逃してしまおう
恋に恋する女の子の歌詞と言いましたが、ここでは少し現実も見ています。その部分をさっぴが歌うのがたまらなく合ってるし、彼女の歌い方も絶妙なんです。しかも、こんなことを言っておきながらDメロでは
こんな私だけど あなたのそばにいさせて
といじらしく伝えるのがヤバいです。やっぱり恋する女の子ってすごいんだなって思いますし、さっぴの歌い回しによってここの破壊力を増幅させていますね。
②『Invisible Sensation』
UNISON SQUARE GARDEN「Invisible Sensation」MV - YouTube
はじめにも言いましたがさっぴはどの曲を歌ってもらいたいかとっっっても悩みました。この人とユニゾン楽曲の親和性良すぎるんです。定番の曲は自分の色を出せるし変わり種でも歌いこなせる。個人的には変化球でMR.アンディなんかは歌詞も相まっていいなと思いましたが、パフォーマンスに確固たる意志を感じる彼女には真っ向からメッセージを伝えるものが似合うと思いInvisible Sensationにしました。
元々大好きな1曲でタイアップのアニメも好き、この曲を出した時の田淵さんのインタビューも好きなんです(大雑把に説明するとダンスのアニメだからサビで4つ打ちにはしたくないと過去に言ってたのに、この曲でやっぱり4つ打ちは必要!的なことを答えていました)。
田淵流の人生讃歌をユニゾンらしいアップテンポと各楽器のテクニックが詰め込まれたサウンドで真っ直ぐに歌っています。メンバーの中でもパフォーマンスに一際強く信念を感じるさっぴに当てはまる歌詞も多く、彼女が歌う説得力もあります。
高らかに 空気空気 両手に掴んで
咲き誇れ美しい人よ
いきなり歌い始めのこのフレーズで圧倒されつつも「いや、あなたのことですよ」と言いたくなると思うんだろうなぁと。
だけどいつか 誇れるくらいには
人生はよくできてる
だから、生きてほしい!
極めつけにこんなこと歌われたら痺れますよ。ワンフレーズに色をつけ、気持ちが乗るさっぴでここを聴きたいから、というのもこの曲を選んだ理由の一つでした。
③『弥生町ロンリープラネット』
片方がアップテンポの激しい曲だったので、もう片方はゆったりしたものを聴きたい思い、8thAl Patrick Vegeeから弥生町ロンリープラネットです。
スローテンポでもユニゾンはいい曲多いんです。というかボーカルの斎藤さんの歌を余すことなく堪能できるので贅沢ですね。夏影テールライトに春が来てぼくらにこの曲と、田淵さんのその季節の表現が好きなのもあるかもしれません。
Invisible Sensationでは真っ向からくるさっぴを聴きたかったのですが、自分としては回りくどいと言いますか、有り体に言えばめんどくささを感じるような歌い方をする時のさっぴが好きなので、この曲にしました。まあ、歌詞としてはかなりまっすぐなんですけどね。
理由はうまく言えない方が
大切な理由になれそうだ
とかめちゃくちゃ聴きたいんですよ、出来れば生で彼女の表情込みで。
独りぼっちのままじゃ気づかない単純なことが
しあわせになるよ しあわせになる
ほらね 日常が生まれ変わる
最後はしっかり幸せに歌ってくれるはずです。恋は世界定理と共にでも書きましたが、さっぴなら歌の中で心情の変化を歌詞だけでなく歌でも表現できるのでは、と思います。
今回はここまでです。他のメンバーも曲は決まっているので、あまり間隔があかずに更新!…できるよう頑張ります。